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本気で部下を成長させる 1 on 1 ミーティングを自分のものにしたい管理職のための7つのコツ

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みなさんこんにちは
ビジネスコーチ たかぎけんじ です
いつもお読みいただいてありがとうございます

「どうして、指示した通りに動けないんだろう」
多くの管理職が持つ悩みの一つかもしれません。

自分にとって、いとも簡単にできてしまうことを
「こうやってやったらいいんだよ」と伝えても
部下はなかなか要領を得ません

多くの日本の企業では、管理職のあり方を学ぶこともなく
現場での成績が評価されて管理職になった
という方が少なからずいらっしゃると思います。

だから、優秀な人材が管理職になっても
「どうやって部下を成長させていけば良いかわからない」
なんて課題に直目する方も多いのだと思います。

今日のお話を動画で見たい方はこちらから

今日は、ここ数年採用する企業が増えてきている
1 on 1 ミーティングや
普段からの部下の育成、成長の支援に効果を発揮する
「話を聴く」スキル
についてお伝えします。

それでは、参りましょう!

 

最近では、古くからある指示、指導型の人材育成、部下育成ではなく
丁寧な対話を通じて部下の行動を支援し
成果につなげていくという、人材育成、部下育成を進める書籍が
大勢を占めていますね

その方法として
ここ数年で脚光を浴びているのが 1 on 1 ミーティング
部下と上司が定期的に時間を決めて対話をする
その対話を通じて目標達成と成長を促していくというもの

某 有名IT企業が採用して、成果を上げたことで 1 on 1 という名前が
脚光を浴びる様になったようです。

昨年ぐらいからは、ぼくの身の回りでも
1 on 1 ミーティングを実施しているという話を身近で
耳にする様になったり

ビジネスコーチであるぼくのところにも
1 on 1 ミーティングのやりかたを管理職に指導して欲しいという
お話をいただくことも増えてきました。

さて、この 1 on 1 ミーティングですが

定期的に時間を取ることなんて出来ない
とか
やってみたけど、思ったような結果が出ない
とか
そもそも、やり方がよくわからない
とか
ただ、1対1になっただけでこれまでの
指導、指示型のミーティングをしているだけ

なんて、名前だけ 1 on 1 もどうやらたくさんありそうです。

毎週 それぞれの部下と30分間
“今までと同じ” ミーティングをやっているのでは
使う時間が増えただけで、結果は変わりませんよね。

つまり、成果をあげようと思ってやっているのに
逆に効率が落ちたということになります。

 

もしあなたが、このまま今まで通りのやり方で
効果を発揮しない 1 on 1 ミーティングを続けていると
時間ばかりとられてしまいますね

そして、あなたの組織は
チームとして組織力を発揮することができず
優秀な部下は育たず
組織としての的確な成果を得ることがで気なくなるかもしれません

ひいては、あなた自身の管理職としての評価も上がらず
ご自身の組織内での立場や発言力も低下していくかもしれません。

 

その一方で
もしあなたが 1 on 1 ミーティングの
正しい実践の仕方を身につければ

あなたの組織は
チームとしての組織力を余すところなく発揮し
あなたの部門から優秀な部下を次々と輩出し
組織として会社から求められる以上の成果を上げることが
出来るようになるはずです。

 

ビジネスコーチとして活動を始める前の
ぼくは、20年以上 現場のサラリーマンをやっていました
1 on 1 が機能しない現場の状況も熟知しています。
だから、組織の中でで 1 on 1 が機能しない典型的な状況ってだいたい想像がつきます

そして、およそ5,000回におよぶのビジネスコーチングの中で
たびたび管理職の方たちが的確に部下の目標達成を支援することを
支援してきたので、これから本格的に 1 on 1 ミーティングを
実践できるようになるには、あなたが何を身につけていけば良いかが
わかっています。

ビジネスコーチングという 1対1の対話の中で
対話の相手の自発を引き出し、本当にたくさんのビジネスパーソンの
目標へ向かっての行動を引き出してきました。

1 on 1 などを通じた部下との対話で管理職のあなたが
一番最初に身につけると効果的なスキルは
「話を聴く」ことです。

今日ぼくがご提案する
効果的に相手の話を聴くためのポイントは7つ

1、相手との位置関係を設定する
2、適度な相槌をうつ
3、おおむ返しをする
4、時々言い換えをしてみる
5、相手のために聴く
6、それでも質問をする
7、最後まで聴く

それでは、一つずつ解説していきましょう

1、相手との位置関係を設定する

1 on 1 ミーティングなどの
部下との対話の時に話が対立することは
まずないでしょうし、上司の側から出来る限り
避けるべきですよね。

その前提で、相手に対してどの位置に自分が
位置どりをしたら良いかを考えましょう

真剣に話を聴く為には
真正面にたって、相手の目を見て
なんて、ついつい思いがちですが
このポジショニングはあいてと喧嘩をする時の
ポジショニングと一緒ですよね。

ですから、相手との関係性によっては避けた方が良いかもしれません。
ちょっとだけ体を斜めにするだけで
堅苦しい印象を避けることができることがあります。

例えば、会議室であれば角のL字に座るのも
堅苦しさを消すには良いかもしれませんね

あなたが、どこに位置どりをしたら
相手が安心して話をできるか工夫してみましょう。

効果的に相手の話を聴くためのポイント
ひとつめは

相手との位置関係を設定する
でした

2、適度な相槌をうつ

コーチングスクールの体験講座などで
よく、こんなことをやります。

2人でペアになって、話し手と聴き手にになります
まず初めは
話し手が何を話しても
聴き手はそっぽをむいて、相手の話を聞き流しているようにします

次に
話し手が話し始めたら
聴き手は相手の方に体を向けて、「うん」「うん」と頷きながら話を聴きます

これ、試しに身近な誰かとやってみてください
話し手の話しやすさが全然変わります

この「うん」「うん」は聞き流しの後にやる時は
たとえ心がこもっていなくても話しやすくなった気がしちゃいます。

実際の対話では、あまりたくさん相槌を打つと
嘘くさくて話し手は興醒めしてしまうことがあるので
話の流れの重要なポイントを狙って相槌を打ちましょう

効果的に相手の話を聴くためのポイント
二つ目は、適度な相槌をうつ でした。

3、おうむ返しをする

要領は二つ目でお伝えした相槌と同じ感じです

話の流れの重要なポイントで
相槌の代わりに、話し手が言ったのと同じ言葉を
返してみてください

相槌だけだと、単調になってしまったり
わざとらしくなってしまうところに変化をつけることができます

こんな話をしながら
実はぼくは、わざとらしくなっちゃうことが多いので
あんまり使いません 笑

効果的に相手の話を聴くためのポイント
三つ目は、おうむ返しをする でした

4、時々言い換えをしてみる

二つ目でお伝えした 相槌や
三つ目でお伝えした おうむ返し
は、話の重要なポイントで
とお伝えしましたが。

4つ目の言い換えは
話し手が、一通り話し終えて
ふっと一息ついたところで

「それって、こういうことですか?」
のように、同じことを指している別な言葉で質問風に言ったり

話し手の方にとって親しみのある別な分野での比喩
「これこれが、しかじかみたいなものですね」
のように、返してあげると

話し手から
「そうそう」とか
「あ、というよりはむしろなになに」
のように話の展開を促すことができます。

効果的に相手の話を聴くためのポイント
4つ目は、時々言い換えをしてみる でした

5、相手のために聴く

ここいら辺からは、表面的なテクニックではなくて
本質の話です

話を聴く時の、聴き手であるあなたの心の持ち方です

特に、部下と上司の対話となると
上司は自分の思うような方向に部下を誘導したくなるものですが

まずは、あなたが勝手に設定した対話のゴールは一旦手放してください

部下の方は、あなたに話したいと思っていることがあるのです
まずは、それを聴くというスタンスで聴くことに徹しましょう

あなたが発している「相手のために聴く」というスタンスが
話し手に伝わり、相手の方は安心して話ができるようになるはずです。

効果的に相手の話を聴くためのポイント
5つめは、相手のために話を聴く でした

6、それでも質問をする

6つ目も
話を聴く時の、聴き手であるあなたの心の持ち方です

5つ目でもお伝えしましたが
部下の方は、あなたに話したいと思っていることがあります
たとえ、たどたどしくても、話の整理ができていなくても
聴き続けましょう

話し手のお話が、一段落したと思っても
それは、あなたが話す順番が来たのではないと思ってください

そこから、また話し手の方に話す時間を差し上げてください

その時には、話の流れに応じてこんな質問を使うと良いでしょう
「おーなるほど、どうしてそういうふうに感じているのですか?」
とか
「ここのところが、もう少し詳しく教えてもらっていいですか?」
とか
「それが、うまくいったらどんな気持ちになれると思う?」

まだまだ、バリエーションはありそうですが
キリがないので今日はこの三つ

あなたなりに工夫をして
それでも質問をするを実践してみてください

効果的に相手の話を聴くためのポイント
6つ目は、それでも質問をする でした

7、最後まで聴く

7つ目も
話を聴く時の、聴き手であるあなたの心の持ち方です

よく、クライアントとコーチの適切な会話の分量は
8:2 なんて言います

クライアントさん8に対して
コーチが2です。

ですが、この状態に慣れていない方は
一所懸命自分が話すのを我慢しても 8:2にはならないと思います

だから、最初のうちは9:1 か 10:0
にするつもりで、対話に臨みましょう

1 on 1ミーティングは、あなたが話す場ではないと思ってください

それぐらいの心づもりで対話に臨みましょう

最後まで話を聴く
話し手が、もう話すことなくなりました
っていう状態になるまで、話をさせて差し上げてください

効果的に相手の話を聴くためのポイント
7つ目は、最後まで話を聴く でした。

それでは
今日のお話、まとめておきましょう

今日は
部下の成長や目標達成を支援するための
上司と部下の対話の場として
ここ数年で企業において採用されることが多くなっている
1 on 1ミーティングを効果的に実践する方法について
お伝えしました。

今日ぼくがご提案した、管理職の方が身に付けておくと良い
1 on 1 などを通じた部下との対話で管理職のあなたが
一番最初に身につけると効果的なスキルは
「話を聴く」ことです。

あなたに身につけていただきたい
効果的に相手の話を聴くためのポイントは7つ

1、相手との位置関係を設定する
2、適度な相槌をうつ
3、おおむ返しをする
4、時々言い換えをしてみる
5、相手のために聴く
6、それでも質問をする
7、最後まで聴く

この7つです。

会社からの指示で 1 on 1 ミーティングを
やってみたけど、思ったような結果が出ない
とか
そもそも、やり方がよくわからない
とか
ただ、1対1になっただけでこれまでの
指導、指示型のミーティングをしているだけなんて

ご自身がやっている対話が名前だけ 1 on 1 になっちゃってるな
って感じた管理職の方は

ぜひ、今日のお話試してみてください

今日のお話を動画にしました
https://youtu.be/6F9Tw-ifRG4

ぜひ、動画でおさらいしてみてください!

みなさん、正しい手洗い、適切なマスクの着用、ソーシャルディスタンスに配慮して
新しい毎日を上手に楽しんでいきましょう

それでは、今日はここまでにします

今日も最後までお読みいただいて
ありがとうございました。

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