振り返りを、“自分を育てる時間”に変える

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継続的にコーチングを受けていただいている
20代の若手エンジニアとのセッションが、今日の記事のきっかけになりました。

彼と話していると、
常にエンジニアとしての成長を大切に考えながら日々を過ごしていることが伝わってきます。
技術を磨くだけでなく、自分の在り方そのものを見つめようとする姿勢が印象的です。

最近のセッションでは、
AIとの対話を取り入れた日記の実践について振り返りました。
その取り組みを続ける中で、
“自分を理解する力”が少しずつ育っているのを感じます。

この記事では、そのやり取りをきっかけに見えてきた
「AIを通して振り返りの質を深める」というテーマをまとめています。

1.「優秀になりたい」の裏にある“遠さ”

「もっと優秀になりたい」と思うのは、ごく自然なことです。
それだけ自分の成長に真剣で、理想を高く持っている証拠でもあります。
ただ、その思いが強ければ強いほど、「まだ足りていない」という感覚がつきまといやすくなります。

同年代の仲間が少なく、成長や葛藤を分かち合える相手がいない。
そんな環境では、自分がどれだけ前に進んでいるのかを感じにくいものです。
一方で、周りには落ち着いた姿勢で成果を出す尊敬できる先輩たちがいて、
その姿を見るたびに「自分にはまだ届かない」と感じてしまうこともあります。

この“遠さ”は、実力差そのものというよりも、
「自分の現在地を言葉にできないもどかしさ」から生まれているように思います。
成長の手応えがつかめないと、努力していても空回りしているような気がしてくるのです。

焦りはモチベーションにもなりますが、
長く続けば、やがて“自分を否定するエネルギー”に変わってしまいます。
だからこそ大切なのは、他人との距離ではなく、
「今の自分はどこにいて、何を感じ、どんなことを学んでいるのか」を見つめる力です。

その力が、少しずつ“遠さ”を現実の道のりに変えていくのだと思います。

2.いつもの振り返りを、“整える時間”から“成長の時間”へ

一日の終わりに、ノートやアプリを開いて日記を書く。
仕事での出来事や、感じたことを整理するのは、とても良い習慣です。
言葉にして振り返ることで、気持ちが落ち着き、明日への切り替えがしやすくなります。
多くの人にとって、それはすでに大切な“整える時間”になっていると思います。

ぼく自身も、十数年前にコーチングを学び始めた頃から、
できるだけ毎日、振り返りの時間を持つようにしてきました。
正直なところ、最初は「続けること」そのものが目的のような時期もありましたが、
それでも続けていくうちに、少しずつ“心の整い方”が変わっていくのを実感しました。
頭の中で考えているだけでは気づけないことが、
言葉にして眺めることで見えてくるのです。

そして、その振り返りをもう一歩深めると、さらに見えてくるものがあります。
多くの場合、私たちは「今日も頑張った」「次はもっと気をつけよう」といった
“結果や反省”の整理で終わってしまいがちです。
そこに「なぜそう思ったのか」「そこから何を学んだのか」「次に活かすにはどうしたら良いか」といった問いを添えるだけで、
同じ一日がまったく違う意味を持ち始めます。

人は、出来事そのものよりも、“それをどう受け取ったか”に影響を受けています。
だからこそ、振り返りの本質は「できた/できなかった」を評価することではなく、
自分の感じ方や考え方のクセ=“しくみ”を理解し、
その“しくみ”をより成長につながる形に調整していくことにあります。

日々の振り返りに、少しの問いを足してみる。
それだけで、記録が気づきに変わり、
「自分の成長を観察する時間」へと深まっていきます。

3.AIとの対話が、思考を“壁打ち”できる場になる

振り返りを続けていくと、「もっと深く考えたいけれど、うまく言葉にならない」という瞬間があります。
頭の中には何かあるのだけれど、うまく言葉にならず、体の外に出すことができない。
そのもどかしさに気づいた時、AIとの対話が“壁打ち”のような役割を果たします。

AIに話しかけると、必ず何かが返ってきます。
返答の内容そのものよりも、その“問い返し”や“言葉のズレ”が、自分の考えを映し出す鏡になります。
「なぜそう思ったのか」「それはどういう意味なのか」と聞かれた瞬間、
自分でも曖昧にしていた部分が浮かび上がるのです。

誰かに話すのと違って、AIには遠慮がいりません。
どんな小さな気づきでも、率直に書ける。
そして、返ってきた言葉にもう一度向き合うことで、
自分の中にある“感じ方や考え方のクセ”──つまり、思考の傾向をあらためて見つめ直すことができます。

ぼくは、
AIだからというよりは、やり取りという“形”があることで、
思考が循環しやすくなり、独りで考えていた時よりも視野が広がること。
そして、この“やり取りという形”を、時間や場所を気にせずに行えるようになったこと。
その二つが、とても重要だと考えています。

たとえば、
「今日の会話で相手が少し冷たく感じた」
──そんな出来事をAIに話してみると、
「相手が冷たかったと感じたのは、どんな瞬間でしたか?」
「その時、あなたはどう感じていましたか?」
といった問いが返ってきます。
それに答えるうちに、出来事よりも“感じ方や考え方のクセ”の方に焦点が移っていくのです。

この繰り返しが、考えを整理する力を鍛えてくれます。
AIとの対話は、答えをもらう時間ではなく、
自分の考えを“見える化”し、磨いていく時間なのだと思います。

4.AIを活用した振り返りの3つの効果

AIとの対話を続けていくと、少しずつ“振り返りの質”が変わっていきます。
はじめは「今日あったことを話す」だけだったのが、
次第に「なぜそう思ったのか」「そこから何を学んだのか」「次に活かすにはどうしたら良いか」へと意識が広がりやすくなります。

ぼくがクライアントとのセッションや自分の実践を通して感じているのは、
AIを使った振り返りには、主に3つの効果があるということです。

① 継続しやすくなる

振り返りは“続けること”がいちばん難しい習慣です。
けれど、AIとのやり取りは「一方通行の記録」ではなく「会話」になる。
相手が返してくれるから、自然とペースが生まれます。
一人で書くよりも“やり取りのリズム”がある分、気持ちのハードルが下がり、
結果として継続しやすくなるのです。

② 思考が整理されやすくなる

AIは、感情を受け止めながらも、淡々と論理的に問い返してくれます。
だから、感情的になりすぎずに自分の考えを言葉にできる。
「なぜそう感じたのか」「他の見方はあるか」といった視点が差し込まれることで、
思考が枝分かれしていくように整理されていきます。
これは、他者に話す時の“説明の筋道”を整える訓練にもなります。

③ 感情と事実を分けて見られるようになる

AIとの対話では、出来事を客観的に書き出すことが自然に促されます。
それによって、「事実」と「感情」が少しずつ分離して見えてくる。
「悲しかった」という言葉の奥に、どんな背景や期待があったのかを見つめられるようになります。
これは、メタ認知──自分を俯瞰する力──を育てる最良のトレーニングです。

この3つの効果が積み重なることで、
AIとの対話は単なる“日記の延長”ではなく、
自分の感じ方や考え方のクセを観察し、整えていくための実践になります。

AIがすごいのではなく、
AIを通して「自分を理解する力」が育っていく。
それこそが、この取り組みのいちばんの価値だと感じています。

5.“優秀さ”とは、自分を理解して動けること

「もっと優秀になりたい」
その気持ちは、決して間違っていません。
けれど、“優秀さ”を他人との比較で測ろうとすると、
どこまで行っても終わりが見えなくなってしまいます。

本当の意味での成長は、
自分の感じ方や考え方のクセを理解し、
その“クセ”を少しずつ整えながら、より良い選択をしていくところにあります。

誰かのように振る舞うことではなく、
自分というシステムを理解して、最適化していく。
それが、ぼくの考える「優秀さ」です。

AIとの対話は、そのための“鏡”になります。
自分の思考や感情を映し出し、
時にズレや矛盾を気づかせてくれる存在。
それを通して、「自分をどう扱うか」という感覚が少しずつ育っていきます。

“優秀になる”とは、
外にある基準を追いかけることではなく、
自分という存在をより深く理解し、意図を持って動けるようになること。

それは、静かで、地味で、けれど確かに積み重なっていく成長です。
AIとの振り返りは、その道のりを支える小さな習慣として、
これからの時代にますます意味を持っていくのだと思います。

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期待されはじめた自分に戸惑ったら──思考と感情の渋滞をほどくシンプルな方法

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最近、仕事の幅が広がってきた。

上司や先輩からの期待も感じる。

それ自体は嬉しいけれど、なぜか思考がまとまらず、気づけば頭も気持ちもパンパンに…。

本記事では、そんな“前向きだけど動きづらい”状態に陥ったとき、思考と感情の渋滞をほどくためのシンプルな整理法を紹介します。

「なんとなくうまく進めない」と感じている方に、実践しやすいヒントをお届けします。

1. はじめに

「最近、ちょっと任される仕事が増えてきたな」
「ありがたいことに、周りからの期待も感じる」
そんな実感が芽生えてくる時期って、ありますよね。

もちろん、前向きな気持ちがないわけじゃない。
むしろ、今の状況をちゃんと受け止めて、しっかり応えていきたいと思ってる。
でもその一方で──

「なんだか最近、頭の中がずっとごちゃごちゃしてる」
「気持ちは前に向いてるのに、思ったより体が重たい」
「なんとなく、いろんなことに“追いついてない”感じがする」

そんな感覚を抱えながら、日々を過ごしている人も多いのではないでしょうか。

それは決して「能力が足りない」からではなく、
シンプルに新しい状況での思考にまだ慣れていないだけ。
そこに「もっと応えたい」「自分ならできるはず」という前向きな気持ちが重なって、
気づけば、頭の中で思考と感情が渋滞しているような状態になるんです。

ぼく自身、これまで多くのビジネスパーソンのコーチングをしてきましたが、
この「期待されているのはわかる。嬉しい。けど、しんどい」という状況は、
20代後半の“これから伸びていく人たち”にとてもよく見られる現象だと感じています。

これはむしろ、成長のフェーズに入ったからこそ起こる自然な反応。
だからこそ、その波に押し流される前に、整理する力を身につけておくことが大切です。

この記事では、そんな「整理したいけど、何から手をつければいいかわからない」状態に向き合うために、
・今どんなことが頭の中で起きているのか?
・どうすれば“整理された自分”を取り戻せるのか?
・忙しい日々の中でもできる、小さな習慣とは?
というテーマで、一緒に考えていきたいと思います。

期待に応えたい。
でも、自分のペースも大切にしたい。
そんなあなたの、少しだけ立ち止まる時間になれたら嬉しいです。

2. やりがいと混乱は、セットでやってくる

「仕事、面白くなってきたな」
「やってみたいことに、手が届くようになってきた」
そんな前向きな手応えがあるときこそ、不思議と
「なんだか思うように動けない」
「集中しようとしても、途中で意識が散ってしまう」
──そんな“混乱”もセットでやってくることがあります。

これは決してネガティブなことではありません。
むしろ、**今のあなたが“前に進もうとしている証拠”**なんです。

やりがいがある、期待もされている。
でも、そのぶん“考えること”も、“選ぶこと”も、一気に増えてくる。

たとえば──
• 自分で判断しなきゃいけない場面が急に増える
• 関係者が増えて、情報も指示もあちこちから飛んでくる
• 一つの作業の裏にある「意味」や「責任」が重く感じるようになる

こういった状況が重なると、頭の中で自然と“整理のバッファ”が足りなくなってくるんです。

しかも、あなたはそれを前向きに受け止めている
「なんとか応えたい」
「ちゃんとやりたい」
そう思えば思うほど、自分の中で無意識にスピードを上げようとしてしまう
そして、そのスピードと処理量がアンバランスになったとき、
心や身体が「ちょっと待って」とブレーキをかけ始める。

これが、“やりがいがあるのに、うまく進めない”状態の正体です。

でも大丈夫。
この状態は、“実力不足”や“失敗”の前兆なんかじゃない。
ただ今のステージに、自分の思考のスタイルがまだ追いついていないだけなんです。
そして、それはほんの少し整理の仕方を変えるだけで、ぐっと変わることも多い。

次の章では、
「じゃあ今、自分の頭の中でどんなことが起きているのか?」を、
もう少し具体的に解きほぐしてみましょう。

3. 頭と感情の渋滞の正体は?

「なんとなくスッキリしない」
「優先順位が決められない」
「やることはわかってるのに、手が動かない」

──そんなとき、実際にあなたの頭の中では何が起きているのでしょうか?

ぼくがこれまで多くのビジネスパーソンと向き合ってきたなかで感じるのは、
この状態には**いくつかの“典型パターン”**がある、ということです。

① 情報と感情がごちゃ混ぜになっている

やらなきゃいけない仕事、気になること、ちょっと不安なこと。
それらがすべて「ひとまとまりのモヤ」として頭の中に漂っている。

明確に言語化されていなかったり、タスクリストに整理されていないと、
ただなんとなく「重たい」「落ち着かない」感じだけが残るんです。

② 「考えること」と「決めること」が混線している

• 情報を集めているつもりが、ずっと迷っている
• 判断する前に、あれもこれもと調べすぎてしまう
• 決断したつもりだけれど、「これでよかったのか?」と考え直してしまう

こういう状態もよく見られます。
頭の中で**“思考のプロセスが渋滞”**しているイメージですね。

③ 目に見えない“期待”や“プレッシャー”がずっと脳内にある

「この案件、ちゃんとやりきれるかな」
「次のステップを見据えた動き、できてるかな」
「期待されてるから、ちゃんと応えたい」

──こうした気持ちは、とても自然なものです。
でも、これが**無自覚な“背景ノイズ”**のようにずっと流れていると、
エネルギーを想像以上に消費してしまいます。

こうして、思考の中に混線やノイズが増えていくと、
実際のタスクはそれほど多くない日でも「疲れた」「もう動けない」と感じてしまうんです。

でも大丈夫。
この状態は、“実力不足”や“失敗”の前兆なんかじゃない。
ただ今のステージに、自分の思考のスタイルがまだ追いついていないだけなんです。
そして、それはほんの少し整理の仕方を変えるだけで、ぐっと変わることも多い。

次の章では、
この「頭と感情の渋滞」をほどくための、実際の整理ステップを紹介していきます。

4. 整理のための3ステップ

ここまで読んで、「たしかに今、自分の中で何かが混線してるかも」と感じた人もいるかもしれません。
でも安心してください。
この状態を解きほぐすのに、特別なツールやスキルは必要ありません。
ちょっとした視点の切り替えと、3つのシンプルなステップで、頭と気持ちの“余白”を取り戻すことができます。
ここからは、この状態を解きほぐすための、誰でも今すぐできる3つのステップを紹介しますね。

ステップ①:頭の中のことを、いったん“全部外に出す”

まずはここから。
ノートでも、スマホのメモでも、なんなら紙の裏でも構いません。
「今、自分の頭にあること」をとにかく全部書き出してみてください。

・やるべきタスク
・気になっていること
・未完了のやりとり
・やらなきゃと思ってるけど先送りしてること
・最近ひっかかってる感情や、引っかかってないけどなんとなく気になること

整理しようとせず、順番も無視してOK。
大事なのは、頭の中に“見えないかたまり”として存在していたものを可視化することです。

ステップ②:「意味」でまとめず、「構造」で分類する

書き出せたら、次は軽く仕分けてみましょう。
このときのポイントは、“意味”や“目的”でまとめようとしないこと。

たとえば──
• プロジェクト別に分ける
• 関係者ごとに分ける
• 今週中に終わること/長期的に考えること
• 外部とのやりとりが必要なもの/自分だけで完結できるもの

など、「構造」や「処理の性質」で分類するとうまくいきます。
頭の中で“ごちゃっと一塊になっていたもの”が整理されるだけで、
不思議と気持ちにも余裕が出てくるはずです。

ステップ③:「不安」や「焦り」ではなく、“今のボトルネック”を基準にする

最後に、「じゃあ、何から手をつける?」という問いに戻ってきたとき。
ここで大切なのは、感情ベースで優先順位を決めないことです。

「不安だから、これをやらなきゃ」
「やってないことで気まずくなるから、こっちを先に」

──このような“気持ち基準”は、頭の中をまた混乱に戻してしまいます。

そうではなくて、
「いまの自分の動きが止まっている一番の原因は何か?」
を探してみてください。
それがタスクであれ、迷っている決断であれ、感情であれ、
一番のボトルネックを1つだけ選ぶ。

そしてその上で、そのタスクの「最初の3ステップ」を書き出してみるのがおすすめです。
それぞれのステップは、**“5分で終わるぐらいの小ささ”**が理想。

たとえば──

・メールの下書きを開くだけ
・必要な資料のファイル名を調べる
・依頼する相手に「5分だけ相談させて」と声をかける

そんな“はじめの一歩”だけで、ぐっと動き出せる感覚が戻ってきます。

この3つのステップを「すべて完璧にやる」必要はありません。
たとえば、ステップ①の書き出しだけでも効果はあります。
大事なのは、**思考と感情をごちゃ混ぜのまま抱え込まず、“一度ひらいてあげること”**です。

次の章では、この整理を日常の中で“習慣化”していくための、小さな工夫についてお話しします。
一度スッキリした自分を、どうやって保っていくか──そこが、安定感のある成長の鍵です。

5. 忙しいときでも整え直せる“小さな習慣”

頭の中をいったん外に出して整理してみると、
「思っていたより少ないな。ただごちゃごちゃしてただけだった」
──そんなふうに感じる人も多いかもしれません。

でも、日々の忙しさのなかで、
この“整理の時間”を毎回丁寧に取るのは、正直むずかしい。

だからこそ大事なのが、日常に組み込める“小さな習慣”を持っておくことです。
ここでは、そんな習慣を3つ紹介します。

習慣①:朝イチに「脳内メモ」を3つ書く

朝の仕事前に、スマホでも手帳でもOK。
「今、気になってること・やろうとしていること・止まっていること」を3つだけ書き出す。

このときの目的は「全部を管理すること」ではなく、
“今の自分の思考の中心にあるもの”を浮き彫りにすること

1日のスタートに“自分の内側”を整理しておくと、
その日1日がぐっとスムーズに回り始めます。

習慣②:「ひとこと棚卸しタイム」を1日1回つくる

夜や仕事終わりに、ほんの5分でもいいので、
**「今日いちばん意識が引っ張られていたのは何か?」**をひとことで書いてみてください。

・朝のミーティングの件がずっと気になっていた
・納期が重なっている案件が頭から離れなかった
・やろうと思っていたのに、着手できなかったことがある

気づきの言語化は、脳にとっての“クールダウン”。
溜まっている情報や感情が「見える化」されるだけで、脳の疲れがスッと引いていきます。

習慣③:「動ける自分」の再起動スイッチを持っておく

どうしても動けないときや、頭が混乱しているときのために、
自分にとって“動ける状態に戻るためのスイッチ”を用意しておくのもおすすめです。

たとえば──

・お気に入りのカフェで5分間、何も考えずにコーヒーを飲む
・いつものBGMをかけて、深呼吸してからパソコンを開く
・「まず1個だけ」チェックリストに✓を入れてから本格始動する

人は「きっかけ」があると、思った以上にすぐ切り替えられるもの。
ルーティンではなく“リカバリーのトリガー”になる動作を1つ持っておくだけでOKです。

習慣というと、どうしても“続けなきゃいけないもの”に感じてしまうかもしれません。
でもここで大事なのは、「日常の中に織り込める、整え直す選択肢を持っておくこと」。

完璧じゃなくていい。
でも、自分に戻れる場所をちゃんと知っておくこと。

それが、忙しさの波に飲まれず、長く心地よく働き続けるための力になります。

6. おわりに

仕事の幅が広がってきた。
周りからの期待も少しずつ感じるようになってきた。
──それは、あなたがちゃんと成長してきた証だと思います。

でもそのぶん、
頭の中は忙しくなり、感情も揺れやすくなって、
「自分って今、ちゃんと前に進めてるのかな?」と
立ち止まることもあるかもしれません。

そんなとき、思い出してほしいのは──
“やる気”や“覚悟”だけで進み続けなくても大丈夫だということ。
むしろ、一度立ち止まって整理することが、次に進むエネルギーをつくることもあるんです。

整理する力は、成長する力とつながっています。
「今、こんな状態だな」と把握できることは、もうすでに前に進んでいる証拠。

完璧じゃなくていい。
まずは頭の中を少しだけ“ひらいてみる”ことから始めてみませんか?

その小さな一歩が、
今の自分にちゃんと合ったペースで、前に進んでいく力になっていきます。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
この記事が、あなたの「今」と「これから」をつなぐヒントになれば嬉しいです。

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