仕事を断る勇気はいらない。必要なのは「選べる状態」

「仕事を断るのが苦手で……」

コーチングの現場で、何度も聞いてきた言葉です。

ただ、話を丁寧に聞いていくと、

多くの人が悩んでいるのは

「断れないこと」そのものではないと感じています。

実際に起きているのは、

  • 気づけば仕事が増え続けている

  • 忙しいのに、手応えが残らない

  • 引き受けたあとで、どこか後悔している

といった状態です。


「全部引き受ける」以外の選択肢が、なくなっていく

仕事を断れない人は、

意志が弱いわけでも、甘えているわけでもありません。

多くの場合、

  • 判断の基準が言葉になっていない

  • 自分の役割やキャパシティを見直す余裕がない

  • 「全部引き受ける」以外の選択肢が、

    いつの間にかなくなっている

ただ、それだけです。

だから、

「もっと勇気を出そう」としても、うまくいかない。

必要だったのは、

断る力ではなく、判断できる状態でした。


「断る」のではなく、「自分がやらない仕事」を選ぶ

仕事を断る勇気ではなく、自分がやらない仕事を選べる状態を表したBefore/Afterイラスト
「全部引き受ける」状態から、「自分がやらない仕事を選べる」状態へ

仕事の依頼を受けたとき、

すぐに「やる/やらない」を決める必要はありません。

一度立ち止まって、

こんな問いを持てるかどうか。

  • 今の自分のキャパシティで、質を保てるか

  • これは自分の成長につながる仕事か

  • チーム内で、他に担える人はいないか

  • 自分がやることで、全体が止まることにならないか

こうした判断軸を持つことで、

「断る」という行為は、

だんだん必要なくなっていきます。

代わりに残るのは、

「これは、今の自分がやる仕事ではない」

と静かに判断できる状態です。


伝えるときに大切なのは、言い方よりも前提

判断できるようになると、

次に悩むのは「どう伝えるか」かもしれません。

でも、

うまい断り文句を探す必要はありません。

大切なのは、

  • どんな基準で考えたのか

  • 何を優先しているのか

という前提を共有することです。

「今の自分のキャパシティだと、

これ以上引き受けると質を保てなくなりそうです」

「すでにお受けしている役割があって、

そこにエネルギーを集中したいと考えています」

こうした伝え方は、

相手を説得するためではなく、

判断を共有するための言葉です。


仕事を選べるようになると、何が変わるのか

「自分がやらない仕事」を選べるようになると、

  • 引き受けた仕事に集中できる

  • 中途半端な関わり方が減る

  • 役割がはっきりする

といった変化が、少しずつ起き始めます。

結果として、

仕事から距離を取るのではなく、

仕事との関わり方が、むしろ深くなる

仕事を選ぶとは、

責任を減らすことではありません。

責任の置きどころを、意識的に選び直すことです。


もっと整理して考えたい方へ

このテーマについて、

「仕事をどう断るか」ではなく、

  • なぜ断れなくなるのか

  • 判断軸はどう育てればいいのか

  • 伝えるとき、何を大切にすればいいのか

を、もう少し丁寧にまとめたnoteを書きました。

勇気や根性に頼らず、

仕事を“選べる状態”を育てていくための内容です。

👉

仕事を断る勇気はいらない

── 自分がやらない仕事を、静かに選べるようになるまで

仕事を断るのが苦手だと感じているなら、

「断る方法」ではなく「選べる状態」を整える視点もあります。

👉 noteはこちら(有料・300円)

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